老け胸って?

「老け胸」とは、胸が垂れる、または胸の位置が下がってきた状態のこと。
なんとなくはわかるけれど、実際、どんな状態なのか、
加齢や出産以外に原因はあるのかなど、はっきりわからないことも多いのでは?
ここでは、その「老け胸」の実態を解説します!

監修:アスレティックトレーナー 金塚陽一氏

老け胸ってどんな状態?

胸は大胸筋という筋肉が土台になっています。
そして、内側には乳腺を覆う皮下脂肪があり、その皮下脂肪を含む胸全体をクーパー靭帯が内側から支えることで胸を引き上げています。
クーパー靭帯は伸びたり縮んだりするため、加齢や出産によってゆるむことがあります。
このクーパー靭帯のゆるみや胸を支える大胸筋の衰え、胸全体を覆う皮膚のたるみなど様々な原因が積み重なることでバストの位置が下がる、いわゆる「老け胸」の状態が引き起こされるのです。

冷えやストレスも一因!?生活習慣や健康状態が老け胸に影響!

老け胸の原因というと、加齢や出産などを思い浮かべる人も多いと思いますが、実は、冷えやストレスなども老け胸の一因と考えられています。
体が冷えると血液やエネルギー、水分などの循環が滞り、本来の体の機能がうまく働かない、代謝が悪くなるなど老化を促す原因に。
また、ストレスが溜まると自律神経のバランスが悪くなり、よく眠れない、食欲がなくなるなど体に影響を及ぼすことがあります。
これらが原因で顔にたるみやシワが出てくるのと同じように、胸を覆う皮膚もハリがなくなったり、筋力が落ちて胸が垂れたりと老け胸につながることがあります。
バランスのいい食生活、質のいい睡眠など正しい生活習慣で体を健康な状態に保っておくことも、老け胸予防の第一歩です。

バストのゆれを防ぎ、適度な筋肉をつけることで老け胸を予防

老け胸の原因に、バストのゆれも挙げられます。バストがゆれるとクーパー靱帯に負担がかかり、このクーパー靱帯が伸びる、切れるといった現象があるといわれています。ブラのサイズが大きすぎると、ブラとバストの間にすき間ができるため、バストがゆれてクーパー靱帯に影響を及ぼすこともあります。逆にブラがきつすぎると、締めつけが強くなるため、血流を悪くし、冷えなどの原因になることも考えられるので、自分に合ったサイズのブラを着用することが重要です。
また、加齢や運動不足によって大胸筋などの筋力が弱くなると、胸を支える力が不足することになります。適度な筋力を保つことも老け胸予防につながります。

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